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科目一覧へ戻る/Return to the Course List | 2025/08/29 現在/As of 2025/08/29 |
開講科目名 /Course |
フランスの政治Ⅱ/POLITICS IN FRANCE II |
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ナンバリングコード /Numbering Code |
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開講所属 /Course Offered by |
外国語学部フランス語学科/FOREIGN LANGUAGES FRENCH |
ターム?学期 /Term?Semester |
2025年度/2025 Academic Year 秋学期/FALL SEMESTER |
曜限 /Day, Period |
金1/Fri 1 |
開講区分 /semester offered |
秋学期/Fall |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
西岡 淳 |
遠隔授業科目 /Online Course |
- |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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西岡 淳 | フランス語学科/FRENCH |
授業の目的?内容 /Course Objectives |
本授業では、現代フランスが直面する主要な内政?外交課題を通じて、フランス社会と政治の構造的特性への理解を深めることを目的とします。前期開講の「フランスの政治Ⅰ」で扱った政治制度(憲法?政党?選挙など)の基礎に続き、本科目ではより具体的な政策分野に焦点を当てます。 内政分野では、公務員制度の特徴、移民と社会統合の課題、ライシテと宗教的自由の調整、男女同権政策の展開、社会保障と年金制度、労働市場の改革など、制度と現実のあり方を検討します。外交分野では、EUとの関係と法制度の調和、アフリカ政策の歴史的背景と転換、そしてフランス外交の今日的方向性について取り上げます。 こうしたテーマを学ぶことで、フランスの普遍主義と多様性の共存という社会的緊張の構造、国家と個人の関係のあり方を理解し、日本社会との比較?対話を通じて、自ら考える力を養うことを目指します。 |
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授業の形式?方法と履修上の注意 /Teaching method and Attention the course |
本授業は講義形式を基本としますが、受動的な聴講にとどまらず、学修内容の定着と主体的理解を促す工夫を取り入れます。各回の冒頭では、前回の授業内容に関する簡単な小テストを実施し、重要な論点を確認します。また、講義の最後には、その日のテーマについての感想や自分の意見をまとめたリフレクションペーパーを提出してもらいます。これにより、講義内容の事後的な整理と、批判的思考力の涵養を図ることを目指します。 | ||||||||||
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
各回の授業に向けては、参考文献などをもとに事前学修を行い、基本的な理解と問題意識をもって授業に臨んでください。授業中は、事前に抱いた疑問や関心がどのように扱われ、どのような知見が得られたかを意識しながら聴講し、自らの理解を評価する態度を養ってください。授業後は、講義内容の復習に加えて参考文献の精読や関連資料の調査を行い、知識を深めてください。なお、事前?事後学修にはそれぞれ2時間を目安としてください。 | ||||||||||
テキスト1 /Textbooks1 |
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テキスト2 /Textbooks2 |
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テキスト3 /Textbooks3 |
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参考文献等1 /References1 |
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参考文献等2 /References2 |
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参考文献等3 /References3 |
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評価方法 /Evaluation |
本授業では、以下の2点を中心としつつ履修状況を総合的に勘案して成績評価を行います。 平常点(概ね50%):各回に実施する小テストおよびリフレクションペーパーの提出状況と内容を評価します。 期末レポート(概ね50%):授業内容を踏まえた分析的?考察的なレポートを課します(テーマ?字数等は第14回に指示)。 なお、5回以上の欠席がある場合は、授業の履修を放棄したものとみなし、成績評価の対象としませんので注意してください。 |
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関連科目 /Related Subjects |
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備考 /Notes |
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到達目標 /Learning Goal |
フランスの政治の全体像、および、フランスの政治の現状や特質など、フランスの政治に関する専門知識を習得し、分析のうえ見解を提示できるようにする。 | ||||||||||
DPとの関連 /Relation to DP |
回 /Time |
授業計画(主題の設定) /Class schedule |
授業の内容 /Contents of class |
事前?事後学修の内容 /Before After Study |
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1 | ガイダンス/ フランスの行政制度 |
授業の概要?評価方法を説明した後、フランスの行政機構と中央政府の構造、バイル―内閣の特長を概観する | |
2 | 公務員制度の概要と特質 | 終身雇用?キャリア制?競争試験を柱とする公務員制度とその改革課題、政治任用との違いを取り上げる | |
3 | 第5共和政における人権保障 | 憲法および憲法院による人権保障の仕組み、QPC制度など現代的課題との関係を検討する | |
4 | メディアと政治 | 公共メディアと報道の自由、政治的影響力、SNS時代の情報環境の変化と規制の課題について考察する | |
5 | 市民社会と政治参加 | 労働組合?NPO?デモ文化など、フランスにおける政治参加の多様な形態とその歴史的背景を学ぶ | |
6 | 男女同権とパリテ | パリテ法の導入とその効果、政治?行政?経済分野における女性進出の進展と課題を取り上げる | |
7 | 移民問題と統合政策 | フランスの移民政策の変遷、統合モデルと排除の問題、移民とアイデンティティ政治の工作を論じる | |
8 | ライシテと宗教的自由 | 政教分離の原則(ライシテ)の歴史と意義、現代の多宗教社会におけるその適用と緊張を考察する | |
9 | 社会保障と年金制度 | 医療保険?家族手当?年金制度などの概要と、財政面?制度持続性をめぐる近年の議論を整理する | |
10 | 労働制度と雇用の多様化 | 最低賃金?労働時間?雇用形態の変化、マクロン改革との関連からフランスの労働市場の課題を探る | |
11 | 環境政策とエネルギー問題 | 環境移行政策の枠組み、原子力?再生エネルギー政策、EUとの連動を扱う | |
12 | フランスとEU | EUの法制度?政策との整合性、仏独関係、EUの拡大?深化の中でのフランスの立場と国内論争を学ぶ | |
13 | 外交とアフリカ政策 | アフリカ政策の変容(フランサフリックとその終焉)、多国間外交、戦略的自律と欧米関係を検討する | |
14 | レポート課題の提示と討論 | レポート課題の出題と構成の指示、授業で扱ったテーマをもとにディスカッションと総括を行う |